11月の茶事!はんぺんしんじょと春菊のクルミあえ
- 2022.11.21
- 食品
今日はお茶のお稽古の仲間のシホさんとイクコサンに先日の茶事でおいしかった彼女たちの料理を教えてもらいたいとおもって
茶事って?
はじめに
茶事とは
濃茶をおいしく召し上がっていただくために前もって一汁三菜の食事(懐石料理)をしてもらい、濃茶、薄茶をいただくというものである。正午の茶事が一般的だが、夏の暑い時間をさけて行う朝茶事や夜の長い季節を楽しむ夜咄し茶事などもある。
今回の茶事は正午の茶事だったのよ。ほかに朝茶事とか、夜咄茶事、飯後の茶事など、いろいろあるわね。
どんな流れなの
茶事の流れ
客は寄り付きというところで香煎茶をいただいた後、外待合で亭主の迎えを受け、蹲で手などを清め、部屋に入る。炭手前の後、懐石料理、濃茶の菓子をいただき、一度退席(中立)。そしてまた席入りし、濃茶をいただき、後炭手前があり、干菓子、薄茶をいただいて終了となる。時間はだいたい4時間ほどかかる。(風炉の場合は最初に懐石をいただき、そのあと炭手前となるので、順番としては懐石、初炭、菓子、中立、濃茶、後炭、干菓子、薄茶の順になる)
懐石料理はお濃茶、お薄を召し上がる余裕を残してお出ししなくてはいけないのよ
腹八分目ってやつですか。って、懐石料理ってどんなの?
懐石とは
茶事に組み込まれた膳組作法である。旬の材料を用いて、素材の持ち味や季節感を生かした料理のことである。
懐石の流れ
客はご飯と汁を最初に交互にいただく。いただいた飯椀、汁椀の蓋は閉めておく。向付は酒がでてから手をつける。
ここまでが懐石の流れである。
亭主は客を見送って茶事が終了。
濃茶とは 約4g(小さじ2杯半)の抹茶で少し、とろりとした形のお抹茶で回し飲みが基本であるが、コロナ禍になってから各服点をおこなっている。(各服点とは一人前の濃茶)
薄茶とは 約1,5g(小さじ1杯ほど)ほどの抹茶を入れ、お湯の温度は80度ほどで点てる。
抹茶には濃茶用、薄茶用と種類がある。
参考文献 イラストでわかる茶懐石のいただき方
そんなに長いんだね。でも、作法は大変そうだけど、いろいろ食べ物がでてきて一度経験してみたいな
ぜひ!
じゃあ、今日はその中で、でてきた煮物椀と強肴っていうのを教えてもらうんだね。
そうね
はい!まかせてください。モカちゃん、レイコさん!簡単ですよ。
私のも簡単よ
では、まず、はんぺんしんじょからお願いします
はい、この間の茶事ではエビ(5尾100g)を使用しましたが、今回はカニのおいしい季節なのでカニでいきます。
それではやっていこう
はんぺんしんじょ(カニ編) 4人分
用意するもの
・ボウル
・鍋
・へら
・ビニール袋
・泡立て器
材料
・はんぺん 1枚
・卵黄 1個分
・亜麻仁油(サラダ油でも可) 大さじ2
・カニの身 約50g(カニの缶詰でもよい)
・片栗粉 大さじ1
・塩 小さじ1/4(カニの缶詰使用の場合はいらない)
汁の具材として
小松菜 一束 エリンギ1本 人参3センチほど ゆずの皮
汁
・だし汁 3カップ
・酒 大さじ1
・しょうゆまたは、薄口しょうゆ 小さじ1
・塩 少々
作り方
1.はんぺんを袋の上からよくほぐしてよくつぶす。うまくつぶれないときはめん棒やスプーンでつぶす。
2.ボウルに卵黄を入れ、油を大さじ2を少しずつ入れながら、泡だて器でよくまぜて、乳化させる。マヨネーズをつくる要領で、絶対に油を一気に入れないこと。一気にいれると分離してしまうので注意すること。
3.2に1のはんぺんを入れよく混ぜる。そしてそこにカニをほぐし入れまた混ぜる。そのあとに片栗粉大さじ1と塩小さじ1/4を入れよく混ぜる。(カニの缶詰の時は塩は不要)
4.汁の具材の小松菜を長さ半分にする。エリンギを4等分にする。にんじんを2~3ミリの厚さにイチョウ切りまたは、短冊切りにする。
5.お鍋にだし汁と酒、塩、しょうゆを入れて、具材を入れ、火にかけ、煮立ったら、必ず弱火にして、3をピイポン玉ぐらい整えてお鍋に落とし入れる5分ほど煮て、ふっくらとたら取り出す。(火加減注意。弱火にしないとしんじょが崩れる)
6.具材が柔らかくなり煮えたら、お椀にできたしんじょを入れ、具材と汁をそそいで、ゆずの皮を飾ればできあがり。
注意 つぶしたはんぺんとカニをよく混ぜるとなめらかでくずれないしんじょができる。エリンギのかわりにシイタケやマイタケでもよい。
参考文献 レタスクラブ
野菜のおだしもでているのかしら?おいしいわよね
私はぜーんぶ材料をフードプロセッサーに入れて混ぜるだけでつくっちゃいます
なんか私にもできそう・・・。茶事の時のエビしんじょは何分ぐらいでだし汁から取り出したんですか?
エビも5分ぐらいでOKでしたね
次は春菊のクルミ和え物 イクコさんお願いします。
はい。茶事ではりんごとてんさい糖でつくりましたが、今回は柿とメープルシロップで使ってつくってみましょう。
春菊とクルミの和え物
用意するもの
・ボウル・計量スプーン・鍋
材料
・春菊 1袋
・柿 1個
・クルミ 50g
たれの材料
・メイプルシロップ 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・和風だしまたは、鰹節 小さじ1/2
作り方
1.春菊は食べやすい大きさに切る。柿は千切りにする。くるみは袋に入れめん棒でただいて細かくする。
2.湯をわかして、沸騰したら、春菊を1分弱ゆでる。
3.ボウルにくるみとたれの材料のしょうゆ、和風だし、メイプルシロップをいれよくまぜ、春菊と柿を加えてあえればできあがり。
参考文献 キッコーマン デリッシュキッチン
春菊はさっとゆでるだけ。レイコさんがよく使うディーツシロップやアガベシロップなど使って作ってもおいしいと思います。今は春菊が旬の野菜だけど、ニラやホウレン草などを使ってもいいと思います。
いくらでも食べれちゃう!
シホさん、イクコサンありがとうございました。
おいしかったですね。ちょっとあらたまったお食事の時にでも、さっと出せて、それでいて高級感があっておいしい!うれしいこといっぱいですね。
次回は?
今年もあと1か月、師走をむかえますね。ドアノブにもクリスマスを。かわいい香り付きのオーナメントづくりをしましょう。お楽しみに~
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