2月の茶事稽古で椿餅

  • 2024.02.29

椿餅とは 椿の葉の間に俵形の道明寺生地の中に餡を入れ挟んだものである。冬の終わりから春の始まりにかけてつくられる京菓子であったが、今は関東でもつくられるようになった。 いつ頃から食べられるようになったのか 今から1000年ほど前の平安時代中期ごろ、京都で食されていたらしい。源氏物語にも登場している椿餅であるが、今の時代のように甘い小豆はないので甘味には甘葛(つたの汁を煮詰めたもの)を入れて作られた […]

お正月の干菓子 辻占(つじうら)

あけましておめでとうございます。今年は新年から石川県能登半島沖で大地震がありました。被害に逢われた方々、そして、ご家族や、ご親戚、ご友人が被害にあわれご心痛な方もいらっしゃると思います。心からお見舞い申し上げます。 辻占(つじうら)とは 日本で行われた占いの一種である。元々辻占は夕方に交差点(辻)に立って通りすがりの人々が話す言葉の内容をもとに占うものであったらしい。この占いは万葉集(古典)などに […]

粉糖でつくる雪の落雁と雲平

寒梅粉とは  ついたおもちを焦がさないように白く焼き上げたものを粉末にしたもの。名前の由来は寒中に寒梅の花が咲く寒い時期に新米を粉にしたところから名づけられたらしい。 使い方  上白糖と混ぜて型に入れる落雁(らくがん)に使用。ケーキなどの粉を1割置き換えるともっちとして食感でお米の風味が増す。 火が通っているのでそのまま使用可能。 参考文献 伏繁商店 それではやっていこう 雪の落雁(7~8個分) […]

吹き寄せ干菓子づくり(生砂糖編)

それではやっていこう 吹き寄せ干菓子(直径2センチ程度のも約20個分) 用意するもの  ・ボウル ・麺棒 ・ラップ ・包丁 ・型抜き型(イチョウや紅葉など) ・秤 ・クッキングシート 材料 ・上白糖 100g ・寒梅粉 8g ・ぬるま湯 10ml ・天然色素 黄色、赤、茶色 適量 作り方 1.上白糖をふるいにかける 2.ぬるま湯を加えてムラなくもみ混ぜていく。 3.寒梅粉を加えて手早く混ぜる。寒梅 […]

唇ぷるぷる手作りリップクリーム

それではやっていこう ぷるぷるリップクリーム (2本分) 用意するもの ・秤 ・ビーカー 50ml ・鍋などの湯せん器具 ・ガラス棒 もしくは かき混ぜる棒(割りばしなど) ・リップケース  ・ラベルシール 材料 ・ホホバオイルまたはココナッツオイル(doterra) 9ml ・ミツロウ 3g(できれは未精製のもの) 参考エッセンシャルオイルの組み合わせ 朝用 ①スペアミント1滴 ピンクペッパー1 […]

そば粉でクリスマオーナメントクッキー

はじめに そば粉とは そばの実を石臼で引いたものでそば粉の種類には更科、挽きぐるみ、藪がある。これらはそば原料の挽き方のちがいによる。 更科 一番粉といって、中心部分の粉である。でんぷんが多く、白い色が特徴。喉越しの良いそばで、「更科そば粉」ともいわれる。 挽きぐるみ 胚乳部や胚芽部の粉で二番粉と呼ばれている。そば特有の香りや風味に優れている。 藪 二番粉に続いて取れる、より外側に近い部分から引き […]

松ぼっくりオーナメント!

はじめに 松ぼっくりとは? マツ科マツ属の植物が付ける球果でいわゆる果実にあたる。正式名称は松かさ、松毬(英語表記はconifer cone、pinecone)という。松ぼっくりは鱗片といわれる硬い鱗のような木の皮が集まってできている。鱗片の隙間に種がはいっており、乾燥した日などは鱗片が開き、種皮が飛び立てる状態を作っている。種が飛び終わると地面におちる。 松の種類は  松は常緑針葉樹であり世界中 […]

11月の茶事!はんぺんしんじょと春菊のクルミあえ

  • 2022.11.21

はじめに 茶事とは 濃茶をおいしく召し上がっていただくために前もって一汁三菜の食事(懐石料理)をしてもらい、濃茶、薄茶をいただくというものである。正午の茶事が一般的だが、夏の暑い時間をさけて行う朝茶事や夜の長い季節を楽しむ夜咄し茶事などもある。 茶事の流れ 客は寄り付きというところで香煎茶をいただいた後、外待合で亭主の迎えを受け、蹲で手などを清め、部屋に入る。炭手前の後、懐石料理、濃茶の菓子をいた […]

秋にピッタリ!アイオイル

はじめに アイオイルとは 目元専用の美容液である。目元の小じわや乾燥に使用。 アルガンオイルとは モロッコ原産のアルガンの種子からとれるオイル。ビタミンEを多く含み血行促進作用や抗酸化があるので、小ジワなどに効果があるといわれている。 アルガンのオイルのほかに手づくり化粧品によく使われるオイルは ホホバオイル ホホバの種子からとれるオイルでワックスエステルという成分を含むので肌への浸透がよいといわ […]

この夏、節電に貢献!マイうちわ(紋切りうちわ)を作ってみよう!

はじめに 紋切りとは 紋を切り抜く遊びである。日本の紋(家紋)は平安時代に貴族が家柄や地位などを表すためにもちいられるようになった。苗字とは違い、代々受け継がれてきた家の印である。戦国時代には武将の兜などに飾られ、有名な家紋としては織田信長の「織田木瓜(おだもっこう」や豊臣秀吉の「五七の桐(ごしちのきり)」徳川家康の「三つ葉葵(みつばあおい)」など。 江戸時代になって、庶民に広がり自由な発想でいろ […]

1 8