2月の茶事稽古で椿餅

2月の茶事稽古で椿餅

今日は椿餅をつくりましょう

椿餅?

椿餅とは

椿の葉の間に俵形の道明寺生地の中に餡を入れ挟んだものである。冬の終わりから春の始まりにかけてつくられる京菓子であったが、今は関東でもつくられるようになった。

いつ頃から食べられるようになったのか

今から1000年ほど前の平安時代中期ごろ、京都で食されていたらしい。源氏物語にも登場している椿餅であるが、今の時代のように甘い小豆はないので甘味には甘葛(つたの汁を煮詰めたもの)を入れて作られたと考えられている。

源氏物語に「椿い餅、梨、柑子やうのものども、様々に筥の蓋どもにとりまぜつつあるを、若きひとびと、そぼれとり食ふ」とある。(源氏物語(若菜上)54帖)

参考文献 株式会社 虎屋 ウィキペディア

はさんだ椿の葉っぱの向きにも注目してね

向き?

お店やさんによって向きが違っているの。例えば、表側が上をむいてるとか、内側をむいているとか

面白そう

また、道明寺にシナモンやニッキをまぜたりしているとこのもあるわ!

いろんな和菓子屋さんの椿餅たべてみたい!

ではつくっていきましょう
今回は餡に柚子を混ぜてさわやかなかおりの椿餅をつくってみましょう

それではやっていこう

椿餅 10個分

用意するもの

ボウル

蒸し器

へら

クッキングシート

ラップ

布巾

椿の葉

すりおろし器

 

材料

・道明寺粉(5割中粒) 120g

・水 180㏄

・オリゴ糖シロップ 大さじ2(砂糖でも可)

・塩 少々

・発酵あんこ 150g

・ラカント 大さじ2(砂糖でも可)

・柚子 1個

・手水 オリゴ糖シロップに水を1:1混ぜたもの(通常は水2:砂糖1の割合で煮溶かし冷ましたもの)

作り方

1.椿の葉をよく洗い葉の軸を切り落とす。蒸し器を準備する。

2.道明寺生地をつくる。水とオリゴ糖シロップまたは砂糖、塩を入れよくかき混ぜそこに道明寺粉を入れて15分ほど置く。

15分置いたもの
15分置いたもの

 

3.柚子の皮の部分をすり下ろして発酵あんこにまぜて、餡子玉をつくる発酵あんこに甘味が足りなければ砂糖を大さじ2入れる。

4.2を10分ほど蒸す。

 

5.粗熱が取れたら、ラップに包み、棒状に伸ばして10等分にする。

手に手水をつけて4の道明寺生地を手のひらに軽く広げ3の餡子玉のせて包み俵の形に整える。

6.椿の葉で挟んで上から葉の半分に粉砂糖をかけて雪見立てに仕上げれば出来上がり。

参考文献 富澤商店 鶴の茶寮料理 NHKグレーテルのかまど

 

柚子の皮とすり下ろしたものを俵ではなく丸くして真ん中に置けば白侘助になるわね。

かわいい!

今回使ったものをご紹介しておくわね

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