食品

1/4ページ

和三盆の干菓子

旧暦とは 旧暦は「太陰太陽暦」という。月の動きに合わせた歴(新月から次の新月まで)が太陰暦であり、太陰暦を基本にして太陽の動きを取り入れて、1年を354日とした暦が「太陰太陽暦」で古代中国から日本に奈良時代に伝わる。 太陽の動きを基準とする新暦(太陽暦)は365日。地球が太陽の周りを1周する時間(365日)を1年としたため旧暦とでは1年で11日もずれが生じる。旧暦はそのため3年ごとに1年を13カ月 […]

2月の茶事稽古で椿餅

  • 2024.02.29

椿餅とは 椿の葉の間に俵形の道明寺生地の中に餡を入れ挟んだものである。冬の終わりから春の始まりにかけてつくられる京菓子であったが、今は関東でもつくられるようになった。 いつ頃から食べられるようになったのか 今から1000年ほど前の平安時代中期ごろ、京都で食されていたらしい。源氏物語にも登場している椿餅であるが、今の時代のように甘い小豆はないので甘味には甘葛(つたの汁を煮詰めたもの)を入れて作られた […]

お正月の干菓子 辻占(つじうら)

あけましておめでとうございます。今年は新年から石川県能登半島沖で大地震がありました。被害に逢われた方々、そして、ご家族や、ご親戚、ご友人が被害にあわれご心痛な方もいらっしゃると思います。心からお見舞い申し上げます。 辻占(つじうら)とは 日本で行われた占いの一種である。元々辻占は夕方に交差点(辻)に立って通りすがりの人々が話す言葉の内容をもとに占うものであったらしい。この占いは万葉集(古典)などに […]

粉糖でつくる雪の落雁と雲平

寒梅粉とは  ついたおもちを焦がさないように白く焼き上げたものを粉末にしたもの。名前の由来は寒中に寒梅の花が咲く寒い時期に新米を粉にしたところから名づけられたらしい。 使い方  上白糖と混ぜて型に入れる落雁(らくがん)に使用。ケーキなどの粉を1割置き換えるともっちとして食感でお米の風味が増す。 火が通っているのでそのまま使用可能。 参考文献 伏繁商店 それではやっていこう 雪の落雁(7~8個分) […]

吹き寄せ干菓子づくり(生砂糖編)

それではやっていこう 吹き寄せ干菓子(直径2センチ程度のも約20個分) 用意するもの  ・ボウル ・麺棒 ・ラップ ・包丁 ・型抜き型(イチョウや紅葉など) ・秤 ・クッキングシート 材料 ・上白糖 100g ・寒梅粉 8g ・ぬるま湯 10ml ・天然色素 黄色、赤、茶色 適量 作り方 1.上白糖をふるいにかける 2.ぬるま湯を加えてムラなくもみ混ぜていく。 3.寒梅粉を加えて手早く混ぜる。寒梅 […]

そば粉でクリスマオーナメントクッキー

はじめに そば粉とは そばの実を石臼で引いたものでそば粉の種類には更科、挽きぐるみ、藪がある。これらはそば原料の挽き方のちがいによる。 更科 一番粉といって、中心部分の粉である。でんぷんが多く、白い色が特徴。喉越しの良いそばで、「更科そば粉」ともいわれる。 挽きぐるみ 胚乳部や胚芽部の粉で二番粉と呼ばれている。そば特有の香りや風味に優れている。 藪 二番粉に続いて取れる、より外側に近い部分から引き […]

11月の茶事!はんぺんしんじょと春菊のクルミあえ

  • 2022.11.21

はじめに 茶事とは 濃茶をおいしく召し上がっていただくために前もって一汁三菜の食事(懐石料理)をしてもらい、濃茶、薄茶をいただくというものである。正午の茶事が一般的だが、夏の暑い時間をさけて行う朝茶事や夜の長い季節を楽しむ夜咄し茶事などもある。 茶事の流れ 客は寄り付きというところで香煎茶をいただいた後、外待合で亭主の迎えを受け、蹲で手などを清め、部屋に入る。炭手前の後、懐石料理、濃茶の菓子をいた […]

米粉で水無月

はじめに 水無月とは 6月のことを水無月という。旧暦の6月は現在の7月ごろにあたる。梅雨が明け暑さも厳しい日が続く時期なので、水がかれ尽きてなくなるということで「水無し月」とよばれるようになったという説がある。またそのほか、田んぼに水を張る月という意味の「水な月」という説もある。水無月はお菓子の名前にもある。 お菓子の水無月 昔、一年の半年が過ぎた6月にその半年の罪や穢れをはらい清め、残りの半年を […]

続き!発酵白あんで主菓子に挑戦!②

はじめに はちみつは何で1歳未満の子供にあげてはいけないのか はちみつは乳児ボツリヌス症を発症することがあるため。 乳児ボツリヌス症とは 生後1歳未満の乳児は腸内環境が整っていないため、腸管内でボツリヌス菌の定着と増殖が起こりやすい。そして毒素を産出することにより、便秘が続き、全身の筋力低下、脱力状態となり、まれに死亡することもある。ほとんどの場合は適切な治療により、治癒するが1歳未満の子供にはは […]

発酵白あんを作って主菓子に挑戦!①

はじめに 発酵白あんとは 白花豆を煮て米麹とまぜ、炊飯器やヨーグルトを作る機械で60度で発酵させたもの。発酵臭がしていれば出来上がり。発酵白あんのほかに小豆で作る発酵あんこなどもある。 発酵あんこの発酵臭とは 味噌の香りで甘味も感じる香り。   それではやっていこう 発酵白あんを作る 缶詰編 白いんげん水煮 200g 米麴 200g 作り方 1.缶詰の白いんげんをお鍋に入れて一度沸騰させ […]

1 4